一人旅で、栃木のブナ林と、青森県白神山地のブナ林と続けて散策する「ブナ巡りな旅」をしてきました。
太平洋側ブナ林と、日本海側ブナ林を続けてみることで違いが分かりやすくて、この連続プランを考案してくれた、私の友人に感謝w
4泊5日に及んだ旅の記録です。
…うち2泊2日は移動時間です( ̄⊥ ̄A


朝早起きをして、栃木のブナ林に到着したのは、9時くらい。
青森には、夜の8時までには着かないといけなかったので、昼12時には栃木を発たないといけませんでした。
ちょっとバタバタな太平洋型ブナ林観察。



久しぶりに入る山の中。
まず見かけたのが、コレ。
「コアジサイ」です。
小さいアジサイ。
本当にそのまんまです。
この日は小雨が降ってました。
雨を浴びて気持ちよさそう♪



←サワグルミの葉です。
一般的に知られた「クルミ」はこの木に生ります。



しばらく山を登っていくとようやくブナとご対面♪
この一本立ちの形が好きなんです。



中にはこんなに幹の太い木も。
え?写真だけじゃ分からない?


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こんくらいです(笑)
ワタシです。
雨降っていたのでカッパ着てます。



太平洋型ブナ林の特徴として、一つ目。
イヌブナが生えていること。
ブナは生長の過程で、冬に根雪があることが望ましいんです。
雪の少ない太平洋側でわ、ブナはあまり大きくなれずに樹齢が短くなります。
そこで樹形を変えたのがイヌブナです。



普通ブナは一本の幹をまっすぐ伸ばして生長しますが、イヌブナの場合はひとつの根から数本の幹を出します。
というのも、幹一本一本の寿命が太平洋側では短くなるため、「個体」として長生きするために、多くの幹を形成します。



一つの幹が倒れても、他の幹が生きている限り、「個体」としての遺伝子は長くその土地に根付くわけです。
これが、できるだけ長く生きるためにあみ出したイヌブナの知恵です。



これがブナの実。
つまりドングリです。
ひとつのどんぐりの皮の中に三角形のどんぐりが3つ入っています。
これは今年の実。
たぶん先日の台風で振り落とされたんでしょう。



太平洋側のブナ林の特徴、その2。
林床にササが生えている。
←これは「ミヤコザサ」
触ればすぐ分かるけど、葉の裏にやわらかい毛が生えているんです。



ついでに林床を見てみましょう。
←これは「ヤブレガサ」
その名の通り、破れた傘のようですね(笑)



可憐な花が咲いていました。
あとで調べたら
「オオタツナミソウ」。
妖精が顔を出しているみたいです。



突然足元にカエルがいました。
落ち葉の色と同化していて気づかず踏んずけちゃいそうになりました。



これ、ブナの木ですけど。
白いものは木のてっぺんから流れている雨水です。
ちゃんと名前がついていて「樹幹流(じゅかんりゅう)」というのだそうです。
水をよく貯蔵するブナは、きっと根まで多く水を運べるように、幹に水路があるのでしょう。



ブナは雨水を浄化して、とてもキレイな川の流れを作ります。
ブナ林から湧き出た清水は飲んでみると、まさしく「清流」。
おいしかったぁ~。



その清流の中で、水しぶきをあびながらまたカエルに出会いました。
カメラを向けると、死んだふりなのか、まったく動かなくなりました。
絶好のモデルさんのようでした(笑)



山を下りる頃はようやく雨が上がり始めてました。
霧に包まれた山並みは幻想的で好きです。



山から町まで移動する途中、ツキノワグマに出会いました。
林道からおりたところで、目の前にある草原の真ん中に黒い物体があったので「なんだ?」と思ってジーッと見ていたら、クマのほうが先に私の存在に気づき、ドシドシと山へ帰っていきました。
幸い、車に乗っている状態で出会ったので、私も強気でしたが、山の中でバッタリ遭ったらと思うとゾッとします。
でも、ブナを見て、山を登ってカエルやノウサギにも出会いました。
極め付けにツキノワグマです。
もう満足いっぱいです。
実は青森県まで車で行きました。
環境のことを考えると、公共交通機関を使うのが一番なんですが、旅程を考えると、列車ではいけないスケジュールで…。
現地でレンタカーを借りれるほど予算もなく、あえなく車を選んでしまいました。


そんな私が青森県に到着したのは、夜の7時半。
初めて見た日本海とのご対面は暗い中(笑)
これは鯵ヶ沢町にある鰺ヶ沢漁港です。



(栃木県)