ハチドリのひとしずく

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どんぐり日誌
     
ハチドリのひとしずく いま、私にできること ハチドリのひとしずく いま、私にできること
辻 信一

光文社 2005-11-22
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アフリカ先住民に伝わる『ハチドリ』の話を知っていますか?
私はこの話を聞いたときに大きな衝撃を受けました。
ある森が燃えていました。
動物たちはみんな一目散に逃げていきます。
ただ一羽だけ、小さなハチドリがくちばしで水を運び、ひとしずくずつ燃えている森の上に落としています。
逃げた動物たちは笑いました。
『そんなことをしてどうなると言うんだい』
するとハチドリは言いました。
『今自分に出来ることをしているだけさ』
…と。

この話を聞いて、今私たちが直面している環境問題と同じだと思いました。
温暖化、水質汚濁、大気汚染、土壌汚染、地盤沈下…。
問題が大き過ぎて、どうすれば解決するのか分からない。
だけど、一番大きな問題は、私たちが諦めることだと思います。
この本の中で著者も言っています。
問題は大きいけれど、一人一人が地球環境を破壊してきたように、解決するのも一人一人の力だと私は信じています。
日本だけで1億以上もの人間がいます。
大人や子供を考えないで単純に計算したとして、一人一人が二酸化炭素を1リットル減らしたら、1億リットルの削減があるわけです。
一人ひとりの力がどんなに小さくても、みんなでやれば、それは強大なパワーになる。
環境問題を解決するために、私たちがするべきこと。
それは、
自分が出来得ることを、コツコツとやり続けること。
それに尽きるのだと、改めて再認識させられました。
ところで、ここからは余談ですが、このハチドリの本は本日、とある書店にて購入しました。
いつものように聞かれます。
『カバーはおつけしますか?』と。
当然、いりません、と答えます、私は。
そして、そのままビニール袋に入れようとする店員さんに、
『カバンあるので、袋もいりません』
と言いました。
言ったあとで、本には購入済みとしてのシールを貼ることもできないし、ダメかな・・・と思いました。
万引きと間違えられてもイヤだしなぁ、って。
すると、店員さんは一瞬困った顔をしたけれど、すぐに笑顔で言ってくれました。
「本の間にレシート挟んでおきますね」  と。
短いやりとりでしたが、双方の立場を立てる、最良の策だったと感動しました。
店員さん、ありがとう。

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