ブタクサとセイタカアワダチソウ

        ちたま 0
どんぐり日誌
     
ブタクサ

8~10月頃に強まる『ブタクサ花粉症』。
この原因は、キク科のブタクサとオオブタクサです。
同じキク科のヨモギと同様に風媒花です。
一見、地味な花なので気付かないかもしれませんが、よくみるとたくさん生えています。

ブタクサの花

ブタクサ・オオブタクサは、明治初期に北米から渡来した帰化植物です。
日本の代表的な花粉症はスギ花粉症ですが、北米ではブタクサの花粉症が一般的です。

英名は ragweedが一般的ですが、hogweedの名称もあり、和名はhog(豚)+weed(草)からつけられたとの説が一般的のようです。
数年前から、ブタクサハムシという、ブタクサを食べる昆虫が同じ北米から渡来したらしく、ブタクサに打撃を与えているようです。
帰化生物が大繁殖する背景には、天敵からの離脱…というのがありますが、天敵も後から追いついたってわけですね。
このままブタクサが日本からいなくなれば、花粉症の方には嬉しいことでしょう。
・・・でも、そのあとブタクサハムシはどうなるか・・というのが疑問が残るところです。

セイタカアワダチソウ

ブタクサ花粉症の原因を『セイタカアワダチソウ』と勘違いしている医者もいますが、それはとんだぬれぎぬです。
セイタカアワダチソウ共に帰化植物です。

セイタカアワダチソウは、東京オリンピックや大阪万博のときに大量に輸入された建築木材に種がついていたと言われています。
秋になると、川辺は電車の線路沿いなどに一斉に大人の背丈ほどもある大量の花粉を持った黄色い花が並びます。
いかにも花粉症や喘息の原因になりそうですが、セイタカアワダチソウの花粉はアレルゲンにはなりません。
また、セイタカアワダチソウがここまで大繁殖したのには理由があります。
セイタカアワダチソウは、根にアミンという毒を持ち、根付いたときに周りの植物をこの毒で枯死させているんです。
一時期、日本の植物はセイタカアワダチソウに占拠されるのではないか、と恐れられたようですが、実際はそうはなりませんでした。
というのも、ある程度周りの植物を枯らし、仲間で密集すると、栄養が足りなくなって枯れてしまうか、自身の毒で枯れてしまうようです。
たくさん咲いているなぁ~と思ったら、いつの間にか目立たなくなり、またしばらくしたらたくさん咲き出した・・・と思ったことがありませんか?
思ったことがあったとしたら、それはこういうわけなんです。
セイタカアワダチソウに似ていて、背丈の低いアキノキリンソウ(別名:アワダチソウ)は、元々日本に在来していた植物です。
セイタカアワダチソウとは仲間で、同じキク科アキノキリンソウ属になります。
高さは35cm~80cmと低く、セイタカアワダチソウより2ヶ月早く咲き始めます。
アキノキリンソウも北米にも存在しているようです。
それにしても、帰化植物は知るほど大繁殖をして、日本にどんどん定着をし、在来種を困らせているのがよく分かります。
セイタカアワダチソウはアレルゲンではなく、人間には害はないといっても、在来種のススキやアキノキリンソウは大迷惑をこうむっているわけです。
もう少し、帰化植物に対して、対抗策が生まれないんでしょうか。。。
定着した生物の完全除去ほど難しい問題はないのかもしれない・・・と最近思い始めました。
■参考資料
日本の野生植物 草本(平凡社)
山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花(山と渓谷社)

日本の野生植物―草本

野に咲く花

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