西表島旅行記-第4日目
今日も1日中海で泳ぐことにしました。
もう一箇所行きたいところは、この日の潮汐では厳しいので、
今日は丸一日サンゴの海を堪能します。
サザナミヤッコ(成魚)
体を縁取るように青光りして、この個体は顔が黄色く、派手な色使いが目を引いた。
なんとか写真に収めたくて追いかけたら、シャッター押した瞬間睨まれてるみたい。
↑目がこっち向いてますよね?
ある場所まで行かないと出会わない魚。
カクレクマノミ。
ハタゴイソギンチャクというイソギンチャクの触手に隠れて生活します。
このイソギンチャク、私が泳いでいた範囲で3箇所しか見つけられませんでした。
臆病で、こうやってイソギンチャクに隠れてるんです。触手から恐る恐る顔を覗かせる姿はとても可愛いんです。
(あんまり近づくと噛まれるよ~)
サンゴのひとつ。
刃のようにするどいところがあるから、素手で触ると切れたりするよ。
これがいるから、軍手して泳いでいたんです。私。
魚たちは、藻やサンゴ礁についているプランクトンを食べるのに一生懸命。
ジーッと見ても、プランクトンって見えないのに、魚には見えるのかな。
この日も快晴で、2mくらいの水深なら、底まで光が届いています。
白黒のツートンカラー。
名前は分かりません。(知ってる人教えて)
大きさは10cmくらい。
たいてい10匹ほどの群れで行動していました。
サンゴにも色々な形があります。
そもそも、サンゴ礁ってなあに?って思いませんか?
私はつい最近まで知りませんでした。
サンゴ礁はイソギンチャクの仲間で、動物なんです。動かないけど。
サンゴは大食漢のナマケモノです。褐虫藻(かっちゅうそう)という植物プランクトンを住まわせて光合成をしてもらい、おこぼれにあずかっています。
夜は太陽も出ないし褐虫藻も休んでいるので自分で動物プランクトンを捕まえて食べているようです。
サンゴ礁でよく見かけるフグ。
コウテンフグです。
サンゴ礁の影でしっとり泳いでいるのを見つけました。
たいてい単独で泳いでいるんだって。
そういえば。
熱帯魚ってどうしてこういう縦じまや、丸い黒い点がついている模様が多いのでしょうか。
それは、魚の弱点の一つが「目」なんです。
明るい体色に一つだけポツンと黒い目があると狙われやすいですよね。
だから、確率を下げるために、目の場所を分かりにくくするために目の上に線が入っていたり、尾に近いほうに黒い点がついていたりするって説があるんですよ。
サンゴの上に立って水面上から取りました。
水位が低くなっていて、サンゴと水面はわずか20cmほどしか離れていません。
青く輝くスズメダイが宝石のように水面下を泳いでいます。
その水面下。
サンゴが高くそびえているから浅いんであって、実際はこんなに深いところもあるんです。分かりますか?
ここは、7mほど深さがあるところです。
底にはサンゴの死骸があり、左右には崖のようにサンゴがそびえています。
サンゴの死骸。
通称「ガラ場」とも呼ばれています。
たぶん、潮の流れの関係で、集まる場所って決まっちゃうんでしょうね。
死骸があるところは、一面に広がっていたりしました。
ムラサメモンガラ。
沖縄の沿岸ではお馴染みのカワハギの仲間です。
まるで抽象画のような模様をしているこの魚は私の大のお気に入り。(姿が)
この幼魚に出会ったときは笑いました。
だって、3cmほどの大きさでも同じ模様をしていたんですもの。
まさにミニチュアでした。
使い捨てカメラの水中用で撮ったので、画質は悪いですが、
どんなところか分かってもらえたでしょうか?
サンゴ礁は動物って上に書きましたが、今沖縄のあちこちでこのサンゴ礁の死活問題を抱えています。
サンゴ礁には褐虫藻(かっちゅうそう)という植物プランクトンが住んでいますが、海が汚れたり、水温が上昇したりして居心地が悪くなると、この渇虫藻がいなくなってしまいます。
すると、褐虫藻に栄養補給を依存しているサンゴ礁は、やがて栄養失調で死んでしまいます。
サンゴに依存している魚も多いんです。
褐虫藻を食べる魚や、サンゴに棲んで子育てをする魚、サンゴを食べる魚など。
だから、サンゴが死んでいくと、そのサンゴに依存している魚たちがいなくなり、さらにその魚を食べていた魚もいなくなり、海は生物の棲まない死の海に変わってしまうのです。
沖縄で林道建設や農場改革などで流出している赤土が原因で、沖縄の美しいサンゴ礁がどんどん死んでいるという話を聞きました。
日本で一番美しい地域の海が汚染されていくのは悲しいです。
この西表島の海もずーっと子孫まで美しさが続いて欲しいです。
コメント
コメントはまだありません
コメントする
トラックバック
トラックバックURL: https://donguri-woods.com/2003/06/1906189.php/trackback