梅雨の定義

        ちたま 0
どんぐり日誌
     


ここ数日、スッキリしない空模様が続いている。
朝、霧雨が降ったり、夜どしゃ降りになったり、または急に青空が見えたり・・・。
そろそろ梅雨入りだろうと思える神奈川県。
しかし。
『梅雨入り』ってなんだろう?って思いません?
私が学校で習ったのは、梅雨前線(ばいうぜんせん)が北上してきたら『梅雨入り』。



梅雨前線を境に、北側に冷たい『オホーツク海高気圧』、南側に暖かい『小笠原高気圧』。
性質の違う、このふたつの空気がぶつかりあう場所は、大気が不安定になり梅雨前線が発生するんですね。
この前線の上空に低気圧が発生し、日本に長い雨をもたらす。これが『梅雨』です。
では、「梅雨入り」の定義ってなんだろう?と思いませんか?
前線が上空に来たとき?一定の降水量に達したとき?
実は、誰でもわかる「基準」ってものがないんです。
気象庁で定義されているものは、『春から夏に移る時期にその前後にくらべて雨や曇りが多くなる』という曖昧なものなんです。
つまり、専門用語ではなく、桜前線のように季節を表す用語であるということです。
定義がないから、「梅雨入り宣言」というものが難しい。
だから、気象庁が発表するとき『○月○日に梅雨入りしたと思われる』という過去表現になっているんです。

↑ここに詳しく各地の梅雨入り・梅雨明けの日にちが書かれていますが、あくまでも『頃』とついています。
そして、表の下のほうに、但し書きがありました。

注)
梅雨は季節現象であり、その入り明けは、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。ここに掲載した期日は移り変わりの期間の概ね中日を示しています。

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