城山かたくりの里
3月11日に、神奈川県相模原市が、隣接する津久井郡藤野町と城山町と合併しました。
面積的には、328.84km2と横浜市に次いで神奈川県で第2位の広さになりました。
私は生まれも育ちも、そして今も相模原市民。
生まれた時の相模原市の区域から出ていません。
よく田舎と言われたり「さがみっぱら」と冷やかされることもしばしばですが、私は相模原市を愛しています。
ずっとこの土地に住みたいと思っています。
そんな相模原市が政令指定都市を目指して、昨年から近隣の津久井郡4町と合併したわけですが、元津久井郡(津久井町・相模湖町・城山町・藤野町)は、山と湖と花に溢れる自然豊かな土地です。
人口も多くなく、閑静な町並み。私は大好きですね。
そんな4町のひとつ、相模原市城山町(合併して読み方は「しろやまちょう」になりました)にある『城山かたくりの里』に初めて行ってきました。
有名な場所ではあるんですが、時期を逃してばかりで今回が初です。
アクセスマップ
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JR横浜線・相模線、京王相模原線の橋本駅で下車、北口の神奈中バス乗り場1・2番乗り場から三ヶ木(みかげ)行きバスに乗車(15分)
城山町役場入口(総合事務所入口)で下車し徒歩20分です。
駐車場もあります。
城山かたくりの里について
開園は午前9時から日没までです。
つまり、その日によって閉園する時間が異なりますのでご注意下さい。
初春が身頃のかたくりなので、日没近くだとかなり冷え込みます。
太陽が高いうちに行くのがオススメです。
入場料が300円かかります。
障害者と付き添いの方、小学生以下は無料のようです。
(山道な上に、かたくりの里入り口までに車椅子が通れない場所がありました)
ペットの入園は不可です。
これがカタクリの花です。
多年草で、20年くらい生きます。
そのうち、8年ほどは生長期間でその間は花を咲かせません。
植生地として
- 排水がよい
- 湿り気が多い
- 適度に光がさす
- 比較的乾燥しない
という条件にあう土壌を好むようです。
まだ土から出てきたばかりのカタクリもいます。
カタクリの里は3月中旬から4月下旬頃まで。
シーズンはまだまだ始まったばかりです。
カタクリの花ばかりではありません。
それ以外の野草たちもたくさんいます。
これは「ネコノメソウ」
小指の爪ほどの小さい花が咲いています。
アジサイの仲間ですね。
これは「黄花セツブンソウ」です。
地面からひょっこり顔を覗かしている姿が愛らしいです。
花びらに見えるものは、実は「ガク片」です。
本物の花は、真ん中のマッチ棒のようなものでしょうか。
黄花に限らず、セツブンソウは環境省レッドデータで「絶滅危惧II類」に分類されています。
これは「絶滅の危険が増大している種」を示します。
大切に残したいものです。
これは雪割草です。
雪割草は、キンポウゲ科ミスミソウ属の総称です。
おそらく、これは「スハマソウ」だと思われます。
雪が解ける頃に芽生えるので、「雪割草」という名前も納得ですね。
これはフクジュソウ(福寿草)です。
夏には地上部が枯れ、春まで地下の根だけで過ごし、春になると花を咲かせます。
新春を表す代表花ですが、実は毒草で、根には毒があるので注意して下さい。
これも、環境省レッドデータで「絶滅危惧II類」に分類されています。
これは「ショウジョウバカマ」といいます。
低山では3~4月に咲くユリの仲間です。
生育環境によって、赤・紫・白と様々な色になるそうです。
名前の由来は、花が赤いことから、顔が赤いオランウータンのような中国の伝説の動物、猩々(ショウジョウ)になぞらえ、葉の重なりが袴のように見えることからついたと言われています。
余談ですが、猩々はジブリ映画の「もののけ姫」に登場していますね。
「木植えた。人間抜く。森戻らない。だから人間食う。人間食って人間の力手に入れる。」
荒らされた森を元に戻そうと、がんばって木を植えるも、人間が次々に植えた木を抜くので森が戻らず、憤りを感じた猩々たちが、もののけ姫に人間よこせと訴えるシーンです。
ショウジョウバカマを調べていたら、名前の由来で猩々が出てきたので、もののけ姫のワンシーンを思い出してしまいました(笑)
普通、桜が咲くと春だなぁ~と感じる人が多いと思いますが、私はこの花が咲くと春だなぁ~と思います。
「キブシ」という花で、葉よりも先に花が咲き、穂のように垂れ下がる風媒花です。
普通、雌雄異株で、これは雄花です。
鈴の音が聞こえてきそうな形が好きです。
私は冬芽が好きなんですが(例え何の冬芽かわからなくても)、春になると冬芽たちが一斉に開くのが好きなんです。
寒さにジッと耐えて、ぽかぽかの日差しを浴びて、膨らんで開く姿が愛おしくてたまりません。
瑞々しい葉が芽吹きます
これは花でしょうか。
ピンク色が見えてますね
あの小さな冬芽の中に、こんな幾重にも重なって葉が入っていたかと思うと不思議な気持ちになります。
ヤナギの仲間でしょうか。
ふわふわの毛をまといながら、冬芽が開いています。
学生時代、冬芽を調べていたときに思い出のあるナナカマドの冬芽。
ツルンとした1.2cmほどの紅紫色をした冬芽。
これを見ると学生時代を思い出す・・・そんな冬芽です。
黄色い細長いのは、花びらです。
線形の長さ2cmほどの花びらで、遠くから見ると花には見えず、なんともいえない不思議な形をしています。
一度見たら忘れないかも!?
ウソです。
いえいえ、嘘ではありません。
「ウソ」という名の野鳥です。
くちばしの下あたりが赤く、頭から尾が黒い。
ちょっと派手な色合いをしています。
行った時季が少し早かったです。
ここは、カタクリの群生地。
もうすぐ、ここはカタクリが満開に咲くでしょう。
知っていたけれど、一度も行かず、来てみたら想像していなかったくらい近い場所にあった、城山かたくりの里。
次くるときは、満開の時季をねらってこようと思いました。
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