2年目第2日目in青森

        ちたま 0
フィールドワーク ブナ巡り旅行記
     

メインイベントの『白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川』。
今年で、4年目になります。
前日、NPOの人と、スタッフの方と一緒に旅館に宿泊をし、
今日は、ボランティアスタッフとして、植樹フェスタに参加です。
正直、2年連続で来るつもりは、去年の時点ではまったくありませんでした。
だから、去年植えたブナは、数年後もしくは十数年後に訪ねてみて見るんだろう…と、
そう思っていました。
しかし。
いつの間にか、今年も参加することが決まり、予定外にも1年後の生長を見ることになったのです。
とりあえず、ハイライトを書き綴ります。

去年植樹したもの

開会式が行なわれている間、前年までの植樹した樹の生長を測定する作業をしました。
←これは去年のもの。
高さはひざくらいで、幹も1.5cmくらいあり、しっかりと根付いていました。

第2回で植えたもの

これは第2回で植えたもの。
ノウサギに食べられないようにと覆ったネットが少しきつかったらしく、高さはあるけれど幹が細い(1cmくらい)状態でした。
試行錯誤を繰り返し、だんだんよりよい植樹になっていることがうかがえます。

去年植樹した場所

去年、私も参加した植樹祭で植樹した場所です。
中には枯れてしまったものも当然あったけれど、元気のいい苗木のほうが多かった。
私が植えたのはどれだかもうわからないけれど、元気に育っている苗木だといいなぁ。

私

さぁ!今年も張り切って植えます。
←私です(笑)
何が笑えるって、去年と全く同じ服装です。
私の山登りルックなのw

植樹したもの

こんな感じにね。
今年の苗は、葉っぱが多かったみたいで、ネットの中に収まりきれません(汗)
ノウサギに食べられないか心配です。

がんばって植えてました

他の人たちもがんばって植えてました。
今年はエリアが広かったような気がする。
それでも、みんなで頑張って、用意されていた苗木はすべて植えましたよ。

ヤマブドウ

去年の同じ頃は、すでに北東北も梅雨入りしていました。
青森にいる間中、降り続けていた去年を思うと、今年の快晴は幸せそのものw
それもそのはず。
今年はまだ梅雨入りしていないんです。
去年はすでに花も咲き終わり、実がなり始めていたのに、今年のヤマブドウはまだつぼみです。


今年は、『お客さん』ではないので、オプショナルツアーの散策会には参加できないと思っていました。
植樹祭の後の、片付けなどを手伝うのが当然だと思っていましたし、そのつもりでした。
でも、皆さんのご好意により、一番近いコースの散策に参加させてもらうことになりました。
無いと思っていただけに、すごく嬉しかったです。

まだ雪が残っていました

植樹祭会場すぐそばの登山口から山に入ります。
ほんの少し山を登ってみると、まだ雪が残っている場所がありました。
今は春でも、ここは豪雪地帯。
雪の苦労を垣間見た気分でした。

根こそぎ倒れたブナの大木

先日の台風の影響で、ブナの大木が2本まとめて倒れていました。
根こそぎ倒れるその光景は、自然の驚異を感じます。

根が抱きかかえていた岩盤

根が抱きかかえていた岩盤ごとです。

おそらく去年の熊が冬眠した穴

進んでいくと、ブナの木の下に、洞窟みたいなものがありました。
中には今はなにもありません。
これは、おそらく去年の熊が冬眠した穴です。
こうやって土を盛って、穴を掘って冬の寝床を作るんだそうです。
中には、落ち葉などを敷き詰めてありました。

ブナの実

その熊の大好物。
ブナの実。
なぜかはわかりませんが、あちこちの足元の草葉にブナの実が刺さってました。
最初は、なにかの動物が貯蓄かなにかで刺したのかと思いましたが、偶然刺さったものみたいですね。
フシギでした。刺さる瞬間を見ていたいですね。

クマゲラの巣

分かりますか?
幹に穴が開いています。
クマゲラの巣ですね。今は棲んでませんが。
ここ近年で、クマゲラは確認されていないと聞きました。
さまざまな要因はありますが、一番大きな原因と思われるものは、世界遺産登録後に急激に観光客が増え、登山禁止の場所まで車で乗り付ける人もいるなどですね。
クマゲラが棲める森になるように、マナーを守った観光に留めて欲しいです。

ギンリョウソウ

←フシギな植物だと思いませんか?
『ギンリョウソウ』といいます。
葉緑素を持たないで、湿気があるところに生える腐生植物です。
まるでキノコのようですが、ちゃんと花が咲き、実が生ります。
ブナ林は、水の宝庫ですから、こういう植物があるんですね。

白神の山々

白神の山々が見渡せるような尾根に出ました。
少し霞んでいますが、この霧の向こうに世界遺産に登録されているブナの原生林があるんだと思うと、ワクワクしました(笑)
私が核心部(世界遺産登録されているごくわずかな地域)に行くことは、十数年はないでしょうが、それまで雄大な自然を保っていて欲しいと思います。

立派なブナの樹

尾根の上には、樹齢数百年はあろうかという立派なブナの樹が生えていました。
枝っぷりも見事で、どっしりと構えた姿は素敵でした。

ミズナラの若木

ブナの林にはよく見かけます。
『ミズナラ』の若木です。

ナメクジ

苦手な人はごめんなさい。
ナメクジです。
比べられるようにと、私の指を一緒にして撮りましたが、この大きさ分かりますか?
ナメクジは嫌いじゃありませんが、さすがにこのサイズになると、身を引くものがあります(汗)

倒れたブナの木

登っているときに見かけた、倒れたブナの木です。
倒れたブナは、樹冠を下に向けて横たわっていました。
まだ葉がついているところを見ると、倒れて間もないようです。


ツアーが終わって、山をおり、帰路につきました。
といっても、地元の温泉に入って、ゆっくりしてからですよ~。

チュウヒ

帰り道、田んぼから大きな鳥が飛び立つのが見えて、探してみました。
そしたら、電信柱の上にチュウヒ(?)がいました。
予定外の観察チャンスにウキウキでしたよ。

来年もイベントはあるけれど、きっと来年は来れないでしょう。。。
もし、このフィールドワークを読まれて、行ってみたいと思われた方は、
直接『白神山地を守る会』にお尋ね頂くか、私に連絡ください。
充実した2日間の旅でした♪

(青森県鯵ヶ沢町)
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